ブライアン・ロナルド・ウィルソン氏は、オックスフォード大学の社会学名誉助教授です。 1963年から1993年まで、オール・ソールズ大学で特別研究員として勤め、1993年に名誉研究員として選任されました。
ウィルソン氏は40年以上にわたって、英国ならびに米国、ガーナ、ケニヤ、ベルギー、日本、その他の諸国における少数派宗教運動の研究を行ってきました。 氏の研究には、これらの運動についての出版物を読むことや、どこであれ可能な限り、会合、礼拝式、および家庭内で会員と交流することが含まれます。 また他の学者の研究に対して継続的に注意を払うことや、批評的評価をすることも必然的に伴います。
氏は学士号(経済学)および 博士号をロンドン大学から、文学修士号をオックスフォード大学からそれぞれ取得しています。 1984年、オックスフォード大学は、氏の出版物の価値を認め、文学博士号を授与しました。 1992年、ベルギー、ルーヴァインのカトリック大学からは名誉博士号が授与されました。 1994年、氏は英国学士院の特別会員に選ばれました。
さまざまな時期に氏は、さらに次のような地位に任命されています。
1957-58年、イギリス連邦基金特別研究員(ハークネス財団)、アメリカ合衆国、バークレーのカリフォルニア州立大学
1964年、ガーナ大学の客員教授
1966-67年、アメリカ学術協会顧問、アメリカ合衆国、バークレーのカリフォルニア州立大学
1968-72年、宗教社会学の研究顧問、イタリア、パデュー大学
1975年、日本協会の客員研究員
1976年、82年、86年、93年、客員教授、ベルギー、ルーヴァインのカトリック大学
1978年、スナイダー客員教授、カナダ、トロント大学
1980-81年、宗教社会学客員教授および宗教研究顧問、タイ、バンコクのマヒドル大学
1981年、スコット客員研究員、オーストラリア、オーモンド大学、メルボルン大学
1986年、客員教授、オーストラリア、クイーンズランド大学
1987年、特別客員教授、アメリカ合衆国、サンタバーバラのカリフォルニア州立大学
1971-75年、宗教社会学国際協議会(規律のための世界規模の組織)の会長を務める。そして1991年、宗教社会学国際協会と改名したこの組織から名誉会長として選任される。
1977–79年、宗教に関する科学的研究協会顧問、アメリカ合衆国
「宗教に関する科学研究ジャーナル(Journal for the Scientific Study of Religion)」の欧州準編集者を数年間務める。
「宗教社会科学年報(Annual Review of the Social Science of Religion)」の共同編集者を6年間務める。
氏はイギリス、オーストラリア、ベルギー、カナダ、日本、アメリカ合衆国で、さらには折に触れて、ドイツ、フィンランド、フランス、オランダ、ノルウェー、スウェーデンでも、少数派宗教運動について広範にわたる講演を行いました。
氏はイギリス、フランス、ギリシャ、オランダ、ニュージーランド、南アフリカの法廷で専門家としての証言を要請され、オーストラリア、ラトビア、ロシア、スペイン、フランスの法廷では宣誓供述書に関する証拠を提供しました。 氏はまた、宗教運動に関する専門的な助言を文書にして英国下院議会の国務委員会に提供しています。
他の研究に加えて、氏は少数派宗教運動に関わる本や、それに部分的に関わる本などを9冊出版しました。
『分派と社会:イギリスにおける3つの宗教団体に関する社会学(Sects and Society: the Sociology of Three Religious Groups in Britain)』 London: Heinemann and Berkeley: University of California Press, 1961年。再版, Westport, Conn., United States, Greenwood Press, 1978年。
『派閥主義のパターン(Patterns of Sectarianism)』(編集) London; Heinemann, 1967年。
『宗教分派(Religious Sects)』 London: Weidenfeld and Nicholson; New York: McGraw Hill, 1970年(フランス語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語、日本語にも翻訳出版された。)
『魔術と至福千年(Magic and the Millennium)』 London: Heinemann, and New York: Harper and Row, 1973年。
『宗教の現代的変貌(Contemporary Transformations of Religion)』 London: Oxford University Press, 1976年(イタリア語と日本語に翻訳出版された。)
『新宗教運動の社会的影響(The Social Impact of the New Religious Movements )』(編集)New York: Rose of Sharon Press, 1981年。
『社会学的視点から見た宗教(Religion in Sociological Perspective)』 Oxford: Clarendon Press, 1982年 (イタリア語に翻訳出版されており、日本語への翻訳出版は準備中。)
『派閥主義の社会的重要性(The Social Dimensions of Sectarianism)』Oxford: Clarendon Press、1990年。
『呪文を唱える時間: 英国における創価学会仏教(A Time to Chant: the Soka Gakkai Buddhists in Britain)』また [K. ダブルレアー共著] Oxford: Clarendon Press、1994年(日本語への翻訳出版は準備中。)
氏はまた、少数派宗教運動に関して25以上の論文を著述し、イギリス、アメリカ合衆国、フランス、ベルギー、オランダ、日本で研究や学術ジャーナルの編集を行い、『ブリタニカ大百科事典』、『社会科学百科事典』、『宗教百科事典』などの出版に寄与しました。そして現在、『イタリア百科事典』へ寄稿するための準備中です。