サイエントロジーは宗教であるか?

ギャリー D. ブーマ博士

私は次の質問に関して専門家としての意見を求められました。

サイエントロジーは宗教であるか? 私はこの件に関しては以下の通り、専門家としての資格を持っています。

ギリシャ語および哲学学士号、カルビン大学

教会および社会学神学士、プリンストン神学校

社会学修士号、コーネル大学

宗教社会学博士号、コーネル大学

宗教に関する学術的研究に10年以上携わってきており、その間、それに関して数多くの著作を出版し、宗教の定義に関する討論会の議長を務め、またダルハウシィ大学、ミシガン州立大学およびモナーシュ大学では、宗教社会学について講義しました。

私は、サイエントロジーについてさまざまな本を読み、ヴィクトリア州にあるサイエントロジー教会を視察しました。 これらの文献や教会の視察に基づき、サイエントロジー教会を宗教として分類することは妥当であるというのが私の専門的な意見です。 それに関して次に詳しく説明します。

サイエントロジー教会を宗教として分類することは妥当であるというのが私の専門的な意見です。

宗教の定義に関する研究には論争がありますが、競合するあらゆる定義において、サイエントロジー教会の信条と実践が宗教であることは議論の余地がありません。 この主題における論争の中心は、至高の存在、原理または存在性に対する献身を基盤にして明確にされる意義体系とは違った意義体系を持つグループに対して、「宗教」という用語を適用することが実用的かどうかということです。 サイエントロジーの信条は明らかにそういった献身から生じ、それを中心にしたものであり、宗教社会学者の間では、サイエントロジーが宗教であることに疑いの余地はないでしょう。

宗教社会学の創立者のひとりであるエミール・ダークハイムは、宗教を「聖なるものに関連する信仰や実践を統合する体系で、それを信奉する人々を教会というひとつの道徳的集団へと団結させるもの」と定義しました。

ゲルハルト・レンスキーはその影響力ある研究書『宗教の要因』の中で、宗教をこう定義しています。「人間の運命を最終的に決定する力の本質に関する教義の体系、およびそれに関係する実践であり、グループのメンバーたちによって共有される。」

こういった宗教の定義を用いれば、サイエントロジーは間違いなく宗教であると結論付けられます。

ギャリー D. ブーマ
1979年10月30日

ブーマ博士はこの著述当時、オーストラリア、ヴィクトリア州クレイトン市にあるモナーシュ大学の人類学および社会学科の教授でした。

IV. サイエントロジーの宗教としての地位
by アービング・ヘクサム博士
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